【新刊本、本日発売と相成りました:『デモクラシーは、仁義である』(角川新書)】
本日10日角川書店より、『デモクラシーは、仁義である』を上梓させていただきました。
デモクラシーの意味と意義を共有する多くの友人もおり、曲がりなりにもデモクラシーは多くの人々の「生活原理」となりつつあります。
しかし他方で、未来への不透明感と漠とした不安を抱えた人々が、ままならぬ日常と鬱積するフラストレーションを「デモクラシー」を罵倒することで晴らそうとしつつあります。
デモクラシーの生活技法とは、「失いたくないものを共有する友人を増やしていく」ことです。
その意味で、失いたくないものを「もう共有している人たち」と、それを確認すらだけでなく、これから共有する友人にも届く言葉が必要です。
それを念頭に、この本はデモクラシーを愛している人と言うよりもむしろ、「デモクラシーにそうとう懐疑的な気持ちを持っている人たち」に、「気持ちはわかる。思いも共有する。でもやっぱりギリギリで僕たちがデモクラシーとやはり別れられない理由を確認しよう」という呼びかけをしました。
どれほどデモクラシーの悪口を言う人でも、どれだけデモクラシーに悲観的な人も、そしてどうにもウジウジしている人も、「それでもどうしても手放すわけにはいかないもの」をたくさんの人たちが共有していると信じています。
各々の選挙が終わっても、僕たちのデモクラシーは終わりません。僕たちに「終わらせたくない」という気持ちさえあればです。
どうかご一読いただければありがたいです。