2012年5月30日水曜日

『働く大人の教養課程』という本を書きました。読んでいただければ幸甚です。


<あからさまかつ露骨なメッセージ:どうしても伝えたいことがあるので、ぜひ読んで下さい!>

 三ヶ月もブログを更新せずに、久しぶりに更新したと思えば、要するに「この本を買って読んで下さい」という厚かましいお願いというわけです。
 実に申し訳ないです。



岡田憲治著『働く大人の教養課程』(実務教育出版)

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 しかし、値段をつけてトウハンやニッパンを通して、アマゾンにまでページをもらって、それでこの世に自らの考えを問うのですから、あまり可愛い子ぶりっこ(「カマトト」とも言います。40歳以下の人は使用しない日本語ですが、「蒲鉾」を見て「これはオトトなの?」とわかっているくせに尋ねるような女子を指します)して、「ま、何かの僥倖に恵まれ、皆様方のお目に触れることがありますれば・・・」などと書いても虚しいわけです。ですから、「一人でも多くの人にどうしても伝えたいことがあるから」という王道におきまして、呼びかけるわけです。

 この本を読んで下さい。あなた方にどうしても伝えたいことを書きました。

 そして、面白ければそれでなにがしかのパワーを得て下さい。
 つまらなければ、「つまらねぇぞ」と理由を添えて言っていただけると、この上なく幸運です。

 実は、この本は、このブログにいくつか連載した「学生へのメッセージ」を素材に書かれたものです。20年近く大学生の基礎教育、導入教育、もちろん専門教育に携わって来て経験した、現場にいて「ほとほと身にしみる思い」を生きているうちにきちんと示しておこうと、原稿用紙600枚ほど書いておいたのです。
 すると「やられました。本としてまとめさせて下さい」という酔狂な若い編集者からオファーが来ました。この出版不況の最中、実にありがたいと思っていたら、背筋も凍る言葉が。

 「学生に向けた愛のメッセージであることはわかるのですが、残念ながら、今日本をレジまで一番持って行かない人たちとはだれであると思いますか?」
 「・・・(もうわかってるよ)」
 「そうです学生です」
 「・・・」
 「学生向けの本は商売になりませんので、悩む若いオフィスワー
  カーにも是非愛のメッセージをお願いします」
 「・・・つまり、ビジネス書ってこと?」
 「ええ、まあ」
 「そんなジャンルの本は書いたことが無いんだけど」
 「書けます。先生の場合はジャンルとかあまり関係ありません」
 「・・・」

 学生用のマニュアル集にしようと思っていたのだが、諸般の事情でそれは難しくなっていると言う。オフィスワーカー?そりゃ、山ほどある他の本に任せればいいんじゃないの?・・・しかしだ。それじゃ、大学で教えた連中が社会に出て、会社であの知的技法を皆身につけて仕事やってるか?

 やってない。

 だって管理職の友達がよく言うもの。
 「おいおい、ちゃんとお行儀ぐらい教えてくれよ。大学で何学んだっていうのよ?」
  でもそれに返す言葉は、
 「そりゃ大学の仕事じゃないし」。

 そこで読者層を18歳から55歳までにしようと決心しました。
 知の技法を身につけなければ、仕事ができるようにならないのは学生も若手オフィスワーカーも、管理職も皆同じじゃないか?

というわけで、「仕事ができるようになりたい」人は皆さんお読みください。
よろしくお願いいたします。私ももう少し仕事ができるようになりたいので、書いてみました。
  

以下、目次等つけます。

 はじめに
第1章 「仕事がデキる」とは?
第2章 正しい出発点の設定の仕方
第3章 「頭がいい」の正体
第4章 「わからない」をわかるということ
第5章 デキる人の質問作法
第6章 発言することの本質
第7章 基本装備としての文章術
第8章 批判は愛情である
おわりに